【がっちりマンデー】名前が分からないけど儲かっているアレ

TV番組情報

2021年2月28日放送のがっちりマンデーでは、「名前が分からないけど、儲かっているアレ」を徹底取材!

大ヒットの仕組みを暴く内容でした。

なぜ、名前を知らないのでしょうか?

よく見かけるのに、なぜ、私たちは名前を知らないのでしょう?

理由は、

  • 消費者が直接買っていないから。
  • 業務用のものであるから。
  • 他の商品についてくるものだから。

改名で大ヒット!アメリカンドッグのトマトソース&マスタード『パキッテ』

(株)ディスペンパックジャパン(神奈川県)

2年前までは「ディスペンパック」という商品名だった。

しかしこの名前だと、100人に1人くらいしか覚えてくれない。

言いづらいし覚えづらい、ということで改名すると、問い合わせが10倍に!

年間売上5億個!

儲かりの秘密は、その使いやすさ。

  • 片手で軽い力で簡単に開けられる。
  • 指でつまむ部分とソースの出口が離れているので、指が汚れない。
  • 蓋は固いプラスチック、容器自体は柔らかいフィルム。堅さが異なる素材を組み合わせていることで、ぶつかったときに柔らかいので最後までしっかりとソースを絞り出せる。
  • 蓋の表面に山型の出っ張りがたくさんある。二つの大きい山はトマトソースとマスタードが別々に出てくる仕組み。8個の小さな山(リブ)は蓋の強度を上げるためのもの。リブがないと、容器を割るときに蓋がぐにゃっとまがってしまう。

『パキッテ』は、どうやって思いついた?

(株)ディスペンパックジャパンは、キューピーと三菱商事が合同で作った会社。

1980年代に担当者が、アメリカの展示会でかなりマニアックな入れ物を見つけてきた

電信柱に上ったとき、指を切ることがある。

両手で止血剤を使うことが出来なくて、片手で簡単に傷口を治療するために、この容器を発案したという。

担当者はこの容器がバカ売れすることを予感して、会社を作ったのだそう。

現在はドレッシング等にも使われている『パキッテ』。

年間売上約45億円!!

新商品『リボン』は、色が2色、裏変える!

今は、食品以外の化粧品や雑貨でも。

シャンプー・トリートメント・洗顔液などでも使われるようになったきたそうです。

端っこをもってはがせるハガキ『ポステックス』

トッパン・フォームズ(東京都 汐留)

クレジットカードの請求書や、公共料金のお知らせでよく見かける、端っこをもってはがせるハガキ。

名前は、『ポステックス』

昨年1年で22億通の売上

なぜ、こんなに売れているのか?

  • 以前だと、個人情報を送るときは、外から見えないよう、封筒に入れていた。ポステックスだと、個人情報が外から見えないし、使えるスペースはハガキの倍
  • 封筒は、郵便料金84円だが、ポステックスはハガキ料金のため、63円!

ポステックスはどうやって作られている?キモは「高速シーラー機」

ポステックスは、一枚の紙に接着剤を塗ってから、その上に印刷をして折りたたんで作る

一番重要な作業が、高速シーラー機で行われている接着作業

郵送中は絶対剥がれないが、客が剝がしたいときは簡単に剥がれるという、絶妙な接着具合にしなくてはならない。

高速シーラー機の特徴
  • 天然ゴムとデンプンを配合した、特殊な接着剤を塗布して、完全にくっつかないような状態になっている。
  • この接着剤は、強い力をかけると、くっつく仕組みになっているので、シーラー機で75トンの力をかけると、はがきの表面同士がほどほどにくっつく。
  • 力をかけすぎると上手く剥がれない。弱すぎると郵送中に剥がれてしまう。

ポステックスを開発するのに、特に苦労したのが重さ。

通常ハガキの重さは2gから~6gという規定がある。

一枚の紙を3つに折っているポステックスだと、どうしても分厚く重くなる。

強度が保てるギリギリの重さに削ったが、重さは6.03g。

ここで、驚きの解決法が!

なんと、表面に穴を5個あけて、0.1gの軽量化に成功。

総重量、5.9gに収めることが出来た。

トッパン・フォームズの年間売上、約2240億円!!

車止めの上に、金属製の鳥『ピコリーノ』

サンポール(広島県 広島市)

最近、街でよく見かける、車止めの上の金属製の鳥。

名前は『ピコリーノ』。

ピコリーノとは、イタリア語で「小さくて可愛らしいモノ」。

一台、6万300円~のピコリーノ。

1981年発売から、累計売上数1万1000台。

このピコリーノ、可愛いだけじゃない、実用的な理由が。

それは、「車止めの上に乗った子供が、落ちて怪我をすることを防ぐためのもの。」

1981年、子供が車止めの上にのって遊び、落ちて怪我をする事故が多発していたそうです。

それを知った当時のサンポール担当者が、景観を損ねず、子供がけがをしないためにはどうしたらよいか?と考え、開発されたのが、ピコリーノ。

サンポールのピンチを救ったピコリーノ

もともと、アルミ製の旗ポールを専門に作っていた会社、サンポール。

(今でも、旗ポールの国内シャアは、約7割。)

しかし、バブルがはじけ、旗をたてるような豪華な建物が激減し、売り上げは減少。

車止めは、旗ポールと同じように金属を曲げれば作れる。

ピコリーノは売れに売れ、会社存続のピンチを救う。

ピコリーノのヒットを機に、車止め業界に本格参入したサンポール。

その後、邪魔な時は地面にすっぽり収まる『リフター』(1万8200円)も発売。

東京の丸の内などにも採用され、年間売上約3万本の大ヒット!

会社の売上、昨年は48億円!

次に儲かりそうな、名前の分からないアレは?

森永さんに聞きました。

よくお弁当などに入っている、しょうゆを入れている入れ物。

まとめると「タレビン」というそうですが、

お魚の形をしたアレは『醤油鯛』という名前があり、たくさんの種類があるそうです。

まとめ

今まで、「この名前って?」と考える発想がありませんでした。

たしかに、よく目にするけど名前がわからないものってたくさんあるのかも。

こんな視点をもつのも面白いなぁ。

今回の放送内容で、個人的に一番面白かったのは、『パキッテ』の思いつき方。

もともと全く別の用途に使われていた物を応用した発想力が素晴らしいな!

柔軟なアタマ。

何をするにも大事ですね(*´▽`*)

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